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ワーホリ経験を履歴書でどう活かす?書き方のコツと、職務経歴書の例・おすすめ業界も紹介

ワーホリ経験を履歴書でどう活かす?書き方のコツと、職務経歴書の例・おすすめ業界も紹介

ワーホリ経験を履歴書や職務経歴書にどう書けば評価されるのか。帰国後に「空白期間」に見えないか不安になる方も多いと思います。本記事では、採用担当が見ているポイントや書き方のコツ、職務経歴書でのアピール方法、例文テンプレまで体系的に紹介します。

ワーホリ経験を履歴書で活かす書き方・アピールの基本

ワーホリ経験を履歴書に記載する際は、単なる海外滞在の報告ではなく、「目的」「活動内容」「成果」の3点を簡潔に、かつ採用担当が読みやすい形で整理することが重要です。採用側は、海外に行った事実そのものではなく、その経験が仕事にどう結びつくのかを重視します。

自己成長のエピソードだけでは評価されにくく、実務で再現可能な行動やスキルが見えることがポイントです。「どのような環境で」「どんな役割を担い」「何を改善した結果どうなったのか」を意識して書いていきましょう。

採用担当が見る評価ポイント

採用担当は、ワーホリ経験を主に次の3つの観点でチェックしています。いずれも国内の経験では得にくく、再現性が高いスキルとして評価されやすいポイントです。

主体性・課題解決力

異国の環境で自ら行動し、成果を出した経験は、どの職種でも重宝されます。小さな改善でも「◯◯を行い、△△を改善」といった形で、行動と結果をセットで具体的に示すことが重要です。

異文化コミュニケーション

多国籍スタッフ・顧客とのやり取りは、対人スキルの高さを証明する要素であり、日本国内のビジネス環境がグローバル化する中で非常に価値の高い経験です。特に、価値観の異なる相手との調整経験や、トラブル収束の実績は強いアピール材料になります。

実務英語力

語学学校ではなく、現場で英語を使った経験は即戦力として評価されます。英語での接客、予約対応、トラブル対応など、「業務レベルの英語」をどれだけ使っていたかが伝わるように書きましょう。

誤解を防ぐためのポイント(空白に見せない)

ワーホリ期間は、書き方によっては「空白期間」と誤解される場合があります。履歴書の学歴・職歴欄に、期間と活動内容を1行で明確に示すことで、「何もしていない期間」ではないことを採用担当に伝えられます。

書き方の例(空白回避)

2023年4月〜2024年3月:オーストラリアにてワーキングホリデー|語学学校+現地飲食店で接客勤務

学歴・職歴欄への書き方

ワーホリ期間中に半年以上継続して働いた場合は、雇用形態がアルバイトであっても職歴欄に記載するのが自然です。業務内容と役割を書いておくことで、採用担当者があなたの経験を具体的にイメージしやすくなります。

ワーホリ期間をどこに書くか

「ワーキングホリデー」と明記しつつ、どの国で、どのような業務に携わったかを短く添えるのが基本です。海外生活そのものよりも、ビジネスシーンでどんな実務を担当していたかを意識して記載しましょう。

書き方の例

2023年4月〜2024年1月:カナダにてワーキングホリデー|カフェで接客・レジ対応を担当

帰国後の“空白”がある場合の書き方

語学学習や転職準備は立派な活動であり、決して「空白期間」ではありません。何をしていたのかを事実ベースで記載し、懸念を持たれやすい部分をあらかじめ払拭しておきましょう。

書き方の例

2024年4月〜6月:転職活動およびTOEIC学習(◯◯点取得)

職務要約欄への書き方

職務要約は、採用担当が最初に読む「あなたの概要」です。ここで興味を持ってもらえるかが、書類選考通過や面接に呼ばれるかどうかに直結します。ワーホリ経験を含め、「結論 → 経験 → 成果 → 活かせるスキル」の流れでまとめると読みやすく、3〜4行程度で十分です。

良い職務要約の書き方例

冒頭で「この人を採用すると何が得られるか」を明確にし、続けてワーホリでの業務内容と成果を数字や変化を通じて示していきます。

書き方の例(評価ポイントを瞬時に伝える)

⓵ 英語を用いた接客・トラブル対応と異文化環境での調整力を強みとしています。オーストラリアの飲食店では、1日平均80名の顧客対応を行い、予約トラブルやオーダーミスなどのクレーム対応を担当。現地スタッフとの認識ズレが多発していたオペレーションを改善するため、手順書を作成し業務ロスを80%削減。顧客満足度の向上と新人定着率の改善に寄与しました。

⓶ 英語・日本語を用いた案内・問い合わせ対応を得意とし、旅行代理店で多国籍の顧客に対する予約・変更・トラブル対応を担当。情報伝達ミスにより顧客満足度が低下していた課題に対し、対応フローを見直し、顧客満足度を65%→92%に改善。多文化チームでの協働と課題解決力を活かし、オペレーション改善に貢献してきました。

⓷ 多国籍スタッフをまとめるコミュニケーション力を強みとし、現地飲食店にてレジ・接客・バックヤード業務を担当。繁忙期におけるオーダーミスが課題となっていたため、オペレーションを再設計。新人研修を週1回実施し、研修後は口コミ評価が3.2→4.1に向上。文化・言語の異なるチームにおいても、業務改善を推進できます。

NGな書き方

一方で、以下のような書き方をしてしまうと、どれほどワーホリ経験が豊富でも評価されにくくなります。抽象的な表現ばかりで、「何をして」「どんな成果を出したのか」が伝わらないケースです。

NG例①:抽象だらけで“何をしたか”が見えないパターン

ワーキングホリデーでは、異文化に触れながら多くの人と関わり、コミュニケーション力を高めることができました。現地では接客やさまざまな業務を経験し、外国人とも臆せず話せるようになりました。仕事を通じて柔軟性が身につき、人間的にも大きく成長したと感じています。これらの経験を活かして、御社でもコミュニケーション力を発揮し、積極的に仕事に取り組んでいきたいです。

NG例②:長いのに結局「あなたの強み」が分からないパターン

オーストラリアでのワーキングホリデーを通じて、さまざまな文化に触れながら英語でのコミュニケーションを経験しました。現地では飲食店の仕事をしたり、生活面でも異文化の違いを感じることがありましたが、その中で自分なりに工夫して前向きに行動する力が身についたと感じています。また、現地の人と関わることで多様な価値観を学び、柔軟な対応ができるようになりました。これらの経験は日本でも仕事をするうえで大いに活かせると考えています。

自己PR欄への書き方

自己PRは、具体的なエピソードがないと“薄い”印象になりがちです。ワーホリ経験を自己PRに落とし込む際は、ビジネス現場でも使われる「STAR法(状況 → 課題 → 行動 → 結果)」でストーリーとして整理するのがおすすめです。

ストーリーで伝わる自己PRの構成

具体的な経験をストーリーとして整理することで、一貫性と説得力が生まれます。面接でもそのまま話しやすくなるため、書類と口頭説明の一貫性も担保できます。

書き方の例(STAR法)
  • 状況:多国籍スタッフ間で業務連携がうまくいかない状態
  • 課題:オペレーションのミスやロスが多発
  • 行動:業務マニュアルを改善し、週1回のロールプレイ研修を提案・実施
  • 結果:新人定着率が+18%、口コミ評価が★3.2→★4.1に向上

NGワード・NG構成(抽象語・目的不明など)

「コミュ力があります」「成長しました」などの抽象的な自己評価は、根拠がなければ評価されません。エピソードと数字・変化が伴って初めて説得力を持ちます。

NG例

「異文化に触れてコミュニケーション能力が上がりました」
→ 何がどう良くなったか分からず、採用担当の判断材料になりません。

ワーホリ経験を職務経歴書での書き方

職務経歴書では、ワーホリ期間中のアルバイトであっても、成果を数字で示すことが最も重要です。数字を示すことで、事実性や再現性が担保され、採用担当者が評価しやすくなります。結果として、書類通過率や選考の印象に大きなプラス効果をもたらします。

職務要約

書き方の例

多国籍顧客への英語接客・案内業務を担当し、トラブル対応から業務改善まで幅広く経験。

職務内容(数字・成果の書き方)

単に「接客を担当」と書くのではなく、「どれくらいの量を、どのような質で、どのように改善したか」を数字で示すと、採用担当に具体的なイメージが伝わります。

具体例
  • 接客:1日平均80名を担当し、クレーム対応も実施
  • 売上:主要メニューの提案強化により売上110%を達成
  • 改善:在庫管理を見直し、食材ロスを25%削減

書かない方が良いケース

無理にエピソードを「盛る」と、面接時に矛盾が生じやすくなります。また、実績を誇張しすぎると、入社後の期待値とのギャップにつながる可能性もあります。働いていない期間を無理に「仕事風」に見せるのではなく、事実のみをシンプルに書くことが信頼につながります。

ワーホリ経験者におすすめ業界・職種

ワーホリ経験は、「語学力 × 実務経験」が活きる場面で特に評価されます。転職支援の現場でも内定者の多い業界を押さえておくと、戦略的に応募先を選びやすくなります。

観光・宿泊

インバウンド需要の増加により、英語対応力を求める求人が多数あります。ホテルフロント、案内業務、予約管理などで、ワーホリ中の接客・案内経験がそのまま活かせます。

小売・外食

接客経験と相性が良く、将来的に店長候補や店舗マネジメントに進むケースも多い分野です。多国籍の顧客対応やスタッフマネジメントの経験は、キャリアアップの際に強い武器になります。

IT・BPO・テックサポート

英語でのメール・チャット対応ができる人材は常に不足しています。未経験からスタートし、IT知識を身につけながらキャリアの幅を広げたい方にも人気の領域です。

グローバル営業・人事

異文化理解力・語学力を評価される職種です。外資系企業や海外顧客を相手にする企業では、ワーホリ経験で培ったコミュニケーション力を活かして、営業・人事・採用などのポジションで活躍する方が多数います。

まとめ

ワーホリ経験は、書き方次第で採用可否や「即戦力としての魅力」を大きく左右する経験です。履歴書・職務経歴書では、次の4点を意識して整理してみてください。

  • 目的:なぜ海外へ行ったのか
  • 行動:どんな業務・改善に取り組んだのか
  • 成果:数値・変化をどう証明できるのか
  • 結果:その経験を通じて何を得て、今なにができるのか

この4点を整理し、「仕事でどう活かせるのか」まで伝えられると、採用担当の目に留まる書類になります。

ワーホリ経験を転職に活かしたい方はグローバルキャリアアドバイザーに相談!

海外経験を正しく理解し評価できるキャリアアドバイザーは、実は多くありません。インバウンドテクノロジーでは、観光・バックオフィス・エンジニア・海外営業など、ワーホリ経験と相性の良いグローバル求人を多数扱っています。

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よくある質問(FAQ)

ワーホリ経験は履歴書のどこに書くのがよいですか?

基本的には、学歴・職歴欄の中に1行でまとめて記載するのがおすすめです。「期間+国名+ワーキングホリデー+主な活動内容(語学学校/接客アルバイトなど)」の形式にすると、空白期間と誤解されにくくなります。

ワーホリ後に数カ月の“空白期間”がある場合はどう書けばいいですか?

何も書かないとブランクに見えてしまうため、転職活動・語学学習・資格取得の準備など、実際に行っていたことを事実ベースで記載しましょう。例:「2024年4月〜6月:転職活動およびTOEIC学習(◯◯点取得)」のように書くと、目的を持って過ごしていた期間であることが伝わります。

ワーホリ経験は必ず職務経歴書にも書くべきでしょうか?

現地で半年以上継続して働いた経験や、英語を使った実務、改善・工夫のエピソードがある場合は、職務経歴書にも記載したほうが有利です。逆に、短期の語学学校のみなど業務経験がほとんどない場合は、自己PR欄などにコンパクトにまとめるなど、バランスを見て書き分けるとよいでしょう。

参考・引用元

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